Fターム
を
使いこなしていますか
?
⇒事務所
⇒PatentCity 2007年1月
(⇒FI記号 ⇒IPC8 ⇒CPC ⇒USP分類)
Fターム利用の勧め
実例表示 価格 購入申し込み ★試行版申し込み案内
新聞発表 1/20;日本経済・茨城版
1/24;日刊工業
1/25;茨城新聞 1/30;発表・説明会
Fタームは一定の範囲のIPCを細分類しています
特許庁では、一定範囲のIPC(国際特許分類)をまとめた範囲を「テーマ」
と呼んで各種資料を整理しています。
2006年12月時点では2,589個のテーマがあり、このうち1,774個のテーマに
ついて「Fターム」が作成されています。
Fタームの例;2B002AA05 ・表面加工合板 ←2B002の部分が「テーマ」です。
Fタームでは絞り込んだ検索が可能です。
Fタームは、50〜70件に絞り込むことを目的に作成されています。
IPCが約68,000個、FI記号は約19万個に分けられているのに対し、
Fタームは
約34万個に分けられており、数の多い分野ほど細分されています。
(特許庁やIPCCの調査ではFタームが、かなり利用されています。)
しかし、Fタームにはいくつかの問題があります。
・膨大な項目数であり、慣れないと使い難いものです。
・また、紙のFターム資料は1テーマごとに約1,500円(以上)かかりますので、
もし、関係するFタームを購入すると、例えば100テーマで15万円、1,774テー
マ全部そろえると300万円前後かかります!!
しかも紙資料は置き場所に困るし、一箇所にしか置けません。
・IPDLなどでも検索や参照ができますが、使い勝手がいまひとつです。
⇒IPDLとの比較
■使いこなし向上を目指して「WebFterm」を開発しました。
「WebFterm」は、日本特許の検索で強力なツールであるFタームを簡単に
参照
や検索のできるシステムです。
⇒WebFtermの機能アップ
「WebFterm」は、FタームをWeb形式にまとめ、クリックするだけで「
参照」で
き、さらに、Fタームを探すためにキーワードで「
検索」もできるようにした
ものです。
検索では、各Fタームの短い説明文を対象に検索するのではなく、
人がFター
ムを理解するように、上位から下位までのそれらの説明文を合成した長い文章
を対象に検索しますので、他と比較できないくらい、たいへん実用的な検索が
可能です。
「WebFterm」はCD−R1枚であり、安価に購入でき、パソコンや社内ネット
ワークに入れれば他には何もいりません。保存場所も不要ですし、どこでも誰
でも使うことができます。
データ収録範囲・・・1,774のFタームの説明とその解説(一部は未収録)を収録
しています。
ただし、Fタームの付加コード(4F100AK01.BのBなど)と、「その他」に付与さ
れているフリーワード、および、図面、イメージデータは収録しておりません。
1.WebFtermの「参照」
参照1・・・参照利用するには、2B〜5Mまでの区分をクリックして、左フレ
ームにFタームのテーマを表示させ、それをクリックすることで中央部分にF
タームを表示されます。また、そのFタームをクリックすると、右側部分に解
説が表示されます。
(ただし、ごく一部に解説のないものがあります。)
下図の例は、WebFtermの上部で2Cをクリックして左フレームにテーマを表示
させ、「2C362 レーザビームプリンタ」のテーマをクリックして、中央フレー
ムにそのFタームの詳細を表示しています。さらに、「2C362AA22」のFターム
をクリックして右フレームにその解説を表示させています。
また、テーマ名称をクリックすると、インターネット環境であれば、IPDLに接続
して、表形式のFターム一覧を見ることもできます。
(V2.3〜)
参照2・・・「WebFterm」ではFタームをIPCセクションを指定して参照すること
もできます。
下図はIPCの 「B;処理操作;運輸」をクリックして関係するFタームのテーマ
を左フレームに表示させています。テーマをクリックして中央フレームにFター
ム、また右フレームにその解説を表示できます。
なお、左フレームのテーマ(4D015など)の右にIPCのサブクラス(B01Dなど)も
小さく表示しています。
また、上フレームにある「検索の実例」をクリックすると、あらかじめ準備して
あるキーワード検索の実例を参照することができます。
⇒詳細は(2)キーワード検索
ここをクリックすると、WebFtermの「参照」を使ってみることができます。
2.キーワードによるFタームの「検索」
Fタームはテーマだけで1,774もありますが、似た技術が近くにまとまっていない
ので、どこを見たら良いのか分かり難いものです。
「WebFterm」では、キーワードにより、テーマはもちろん、詳細なFタームまで簡
単に探すことができます。
■検索画面の実例■
下図は、(半導体 or LSI or IC)*(断線 or ショート) の検索をおこなって
いるところです。
同じ枠内にスペースで区切ったキーワードは or の関係になります。
また、検索対象としてFタームの全体を検索していますが、例えば「2」のみをチ
ェックすることで、それだけに限定して検索することもできます。
また、IPCのセクションを指定することもできます。
下図は検索が終わった画面です。
左フレームに「回答件数」としてヒットしたFタームの個数と「検索内容」が表示さ
れ、その下に圧縮表示されたFタームが表示されています。
該当の「4M106CA16」をクリックして中央フレームに前後のFタームの全体を表示さ
せています。また、さらにそれをクリックして右フレームに解説を表示させています。
↑
ところで、なぜ、このような検索ができるのでしょうか?
つまり、「半導体 and 断線」のような検索条件で「4M106CA16 ・・断線、短絡」
のようなFタームをズバリ検索できるのは、なぜでしょうか?
それは、WebFtermが
「直系上位の説明文のand検索」を行うから可能なのです。
「直系上位の説明文のand検索」とはどういうことでしょうか?
下記は、
4M106CA16 ・・断線,短絡 の上位のFタームを(途中を省略して)全て書き
あげたものです。説明文の前にある・(ドット)は階層を表しています。つまり、
ドット2個のFタームは、上にあるドット1個のFタームの下位であり、同じドッ
ト同士であれば、上下関係のない同じ階層のFタームということです。
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4M106 半導体等の試験・測定
4M106AA00 対象
4M106AA01 ・ウエハ
4M106AA02 ・チップ
4M106AA04 ・完成装置
(数十個のFターム省略)
4M106CA00 検査内容(1)
4M106CA01 ・電圧―電流特性
4M106CA02 ・電圧特性
4M106CA03 ・・誘起起電力
4M106CA04 ・電流特性
4M106CA05 ・過渡特性
4M106CA08 ・電位分布,電界分布
4M106CA09 ・周波数特性
4M106CA10 ・抵抗
4M106CA11 ・静電容量
4M106CA12 ・C―V特性
4M106CA13 ・リアクタンス
4M106CA14 ・絶縁耐圧
4M106CA15 ・接続状態
4M106CA16 ・・断線,短絡 |
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ドット2個の 4M106CA16 に対し、その上にある4M106CA15 はドット1個であり、
上位になります。しかし、4M106CA14 はドット1個ですので、4M106CA15 と同じ
階層であり、4M106CA16 の上位ではありません。
つまりアンダーラインを付けた部分が、4M106CA16 の上位となるFタームであ
るわけです。これらを直系上位と言っています。
(人がFタームを理解するときは、この直系上位の関係をたどって理解しています。)
「直系上位の説明文のand検索」とは、直系上位の説明文をつないだ長い文
章を一時的に作り、それを対象にand検索を行うことを言います。
上記の例では、下記の長い文章を対象に検索するわけです。
4M106 半導体等の試験・測定 4M106CA00 検査内容(1)4M106CA15 ・接続状態 4M106CA16 ・・断線,短絡
したがって、「半導体 and 断線」のような検索条件でも該当するわけです。
また、検索回答では「直系上位の圧縮表示」により全体の概略を見られる
ように配慮しています。つまり、よけいなFタームを排除して、下記のように
直系上位だけを表示しています。
|
4M106 半導体等の試験・測定
4M106CA00 検査内容(1)
4M106CA15 ・接続状態
4M106CA16 ・・断線,短絡 |
| |
これにより、半導体の検査に関し断線を対象とするFタームであることが
一目瞭然に分かります。
※カタカナの異表記対策・・・拗音文字(小さい文字)の有無はその両
方を指定してください。なお、拗音文字を大きく書くものは自動的に
検索してくれます。
例;「デジタル」などの検索では「ディジタル」と書く場合もあり
ますので「デジタル ディジタル」と入力してください。「ディジタ
ル」を指定すると「ィ」を「イ」と大きく書いている「デイジタル」
も自動的に検索してくれます。
■Fタームによる検索■
Fタームによる検索もできます。既にわかっているFタームの上位分類を圧縮表示
させたい場合などに便利に使えます。
5K067BB32 などのようにFタームをそのまま入力してください。
5K067,BB32 のようにカンマがあっても可能です。
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←Fターム指定
やIPC指定は、
何でもかまい
ません。
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下図は検索結果とそれをクリックして右側に詳細のFタームを表示したものです。
左側に直系上位のFタームが整然と表示されており、このFタームがどのような意味
を持つものか簡単に理解できます。それに対し、右側にはFターム表の全体が表示さ
れています。
左のFタームの圧縮表示をコピーして、検索の報告書などに利用すれば、説得性の
あるものになります。
ここをクリックすると、
「WebFterm」の検索結果の実例を見ることができます。
■検索履歴の保存と呼び出し■
検索を実行するとその検索条件は保存され、左側に表示されます。10個まで保存されます。
保存された検索式をダブルクリックすると、右側の検索条件に展開されます。そこで、必要
に応じて変更し、[検索]を実行することができます。
(V2.31〜)
また、保存された検索履歴をチェックして[チェックを削除]でチェックしたものを削除
したり、[全て削除]もできます。
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←@最初の状態
A「5件, (半導体 LSI・・・」
をダブルクリックしている。
↓
←B検索画面に展開された検索条件
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※WebFtermの更新情報
●検索履歴が保存されるようにした。過去の履歴をダブルクリックすると、検索条件
として展開される。また不要な履歴は削除可能。(2007.3/13、V2.31)
●WebFtermの左フレームに表示されるテーマ名称の部分をクリックすると、IPDLにあ
るFタームのテーブルが表示されるようにしました。(2007.3/10、V2.3)
3.WebFterm利用の必要事項
・WindowsXP,またはWindows2000でご利用いただけます。
・検索利用は,上記のシステムでご利用可能です。
・参照利用は,上記のセットアップの後は,他のパソコンや社内ホームページへの
アップロードなど広くご利用いただけます。
4.WebFtermの価格,利用条件
価格はご利用者の規模に応じた設定になっております。