比較項目 | WebPatClass | IPDL | ||||
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WebFI | WebFterm | FI | FIハン ドブック |
Fターム | Fター ム解説 |
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検索の特徴 | 直系上位の文章 内で条件検索。 漏れやノイズが 少ない。 |
1行の中の文章 だけを対象に 条件検索・・・漏 れが多い |
1テーマの中の 全ワードを対象 に条件検索・・・ ノイズが多い |
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内容チェックの 所要時間 |
約5秒 | 約30秒(慣れないともっとかかる) | ||||
以下は検索比較実験 ※回答の単位は分類の数 | ||||||
(半導体+LSI)and |
5 (解説1) |
8 | 0 | 3←妥当な ものとは思え ないもの (解説1) |
53 | 132 |
電池*自動車 |
4 | 10 | 2 | 9 | 46 | 97 |
デジタル*映像 |
2 | 11 | 0 | 11 | 46 | 74 |
デジタル*(映像+イメ |
13 | 37 | 4 | 40 | 62 | 292 |
(情報+データ) |
33 | 103 | 6 | 26 | 106 | 335 |
(テレビ+TV)*(スクラ |
3 | 22 (解説2) |
7←この内6つは他の分類の紹介 | 11←この内10つは他の分類の紹介など | 22 (解説2) |
44 |
解説1・・・(半導体+LSI)and(断線+ショート+短絡)の検索では、IPDLの検索では、
「FI」の検索は0件だから比較しようがありませんが、「FIハンドブック」で検索できた
3個は以下のとおりです。
この3個のうち、1番目と3番目の2つは関連技術の細部の説明として使われているワー
ドが一致しただけのものであり、2番目のものは他のFIの説明文でヒットしているもので
あり、いずれも妥当なものとはいえません。(参考;WebFIでは、3つのいずれもヒットにはなっていない。)
一方、WebFIでは5個見つかっています。下の表はその検索結果ですが、直系上位が手際よ
く表示されており、スクロールして見るだけで、必要なFIを簡単に探せます。
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また下図のように、クリックするだけで詳細なFI記号が右側に表示され、前後の
関係を確認できます。
解説2・・・(テレビ+TV)*(スクランブル+暗号+解読+復号)の検索では、IPDLのF
ターム検索結果とWebFtermの件数はどちらも22件ですが、内容は以下のようにかなり
異なっています。
まず、下記はIPDLの検索結果ですが、関係のないものが出ていたり、すでに使われ
ていないFタームが何の説明もなく出ていたりして、非常に理解し難いです。
※左の上4つはノイズと思える。 ※左の6番目の5C064は下図のように、他と 同様にテーブルが表示される。 しかし、よく調べるとこれは平成16年に 5C164に変更されており、それ以降の出願 には使われていない。実際、2006年9月以 降の公開公報には全く付与されていない。 存在すると思って検索に使うとそれ以降は は漏れることになる。 |
これに対し、下図はWebFtermの回答画面ですが、左フレームが回答リストであり、これを
見るだけで、必要なFタームであるかどうかすぐ分る、しかもそのFタームの前後を含めた全
体を見たければ、クリックして中央の全体を表示させ、さらに右側にその解説を表示させられ
る。
また、必要であれば、下図のように、テーブル形式でもを表示できます。
(これはIPDLを利用しており、インターネット接続できない場合やリンクできない場合は表示できない。)
■拗音(カタカナの小文字)の検索■
IPDLのFIやFタームでの検索では、拗音(カタカナの小文字)の取り扱いが統一され
ていません。例えば「フィルタ」で検索すると「フイルタ」のように「イ」が大文字で書か
れているものは検索できず、漏れになります。「フイルタ」と書かれているものがFI記号
では大量にありますし、Fタームでも少しあります。下記に実例をまとめてみました。
検索文字 FI記号 FIハン Fターム Fターム解説
ドブック .
フィルタ; フイルタ 317件 329 15 18
ディスク; デイスク 237 261 3 6
エジェクタ; エジエクタ 20 20 3 0
ファイル; フアイル 61 65 0 0
カッタ; カツタ 53 56 0 0
ロボット; ロボツト 16 16 0 0
ショベル; シヨベル 5 5 0 0
WebFIやWebFtermでは拗音も考慮して、つまり「フィルタ」と入力すれば「フイルタ」も検
索するようにしてありますので、この意味での漏れはありません。
■表示の見難さ■
IPDLの検索結果を確認するには、1件ずつクリックして開いて見なければ分らず、また全
体のどこを見ているのか分り難く、大変判断し難いといえます。
下記は、IPDLのFI記号を、(テレビ+TV)*(スクランブル+暗号+解読+復号)で検索した結果
の一部です。G11BとG11B19/04,100@Hは他の分類の説明をしている部分がヒットしていますので、
内容を見るまでもなく、ノイズのようです。
その下をスクロールしても、他の分類の説明で一致している部分が続いています。一番最後
にあるH04N7/167というのは内容的にヒットの可能性がありそうです。その詳細を見たいので、
これをクリックしてみましょう。
下記はその結果ですが、7/167の前後が表示されます。このとき、上記の検索結果は全く見え
なくなりますので、用心しないと迷子になる(元に戻れなくなる、どこから来たのか忘れてしま
うなど)恐れがあります。
下図は、スクロールして上を見たものですが、最上位のH04Nがどのような分類であるのか知る
ことができません。つまり全体がよく分らないのです。
ここで、また検索結果に戻るには、「戻る」キーを何度かクリックすることになります。とこ
ろが、そうして戻った検索結果の画面は先頭位置であり、先ほど見ていた場所ではありません。
自分はどこを見ていたのか分り難い状態になります。そうこうしているうちに、迷子になってし
まうこともあります。ちゃんとやるには、非常に忍耐を要します。
これに対し、「WebFI」で、同じく(テレビ+TV)*(スクランブル+暗号+解読+復号)を検索する
とその結果は下図のようになります。左に回答3件のリストが表示されています。例えばその1つ
目を見ると、直系上位が圧縮表示されており、意味がよく分ります。
もし、詳細を見たい場合はクリックすれば右側に前後の全体が表示されます。
このように、WebFIでは(WebFtermも同じですが)、回答リストに直系上位の分類と説明文が
圧縮表示されるので、詳細分類表をいちいち開かなくても内容の概略が分り、簡単に必要なも
のを探せます。さらに、詳細な分類表を開いたときにも検索結果が表示されており、常に全体
を見通した利用ができます。