USP(米国特許)においては、通常の特許は
Utility Patent(実用特許)が正式な名称です。この他に、再発行特許(Reissue
Patent)、デザイン特許などいろんなものがあります。最近は公開特許もあります。PatSearch
Fulltextでは、[Patent/Publication No.]の項目で特許番号だけでなく、特許の種類も指定できます。ただし、Utility
Patentというのは指定できません。Grantedという指定ができますが、これは再発行や植物特許などを含めて登録された全体をカバーしているので、Utility
Patentだけを検索することはできません。
実用特許だけを調べたい場合・・・まず Database of Search は □US Grated(登録特許)をチェックしておきます。次に、[Patent/Publication
No.]のフィールドが US になっているものうち
USRE(Reissue、再発行特許)、USH(発明登録)、USD(デザイン特許)、USPP(植物特許)を除くものとして指定することができます。
下の例は2001年発行の実用特許を検索したものです。
[Patent/Publication No.] を us not (usre
or ush or usd or uspp)としています。
注.not (usre or ush or usd or uspp)と先頭からnotを使うこともできます。
回答件数が166,034件と表示されています。
場合によっては、
Reissue(再発行特許)を含めて検索したい場合があります。そのときは下記のように、USREを除かないとする
us not (ush or usd or uspp)で検索できます。
結果が166,514件となりました。
例として、Reissueを含んだIBMの2001年の特許を検索すると3,456件と検索されました。
再発行特許(USRE)を除くと、下記のように3451件になります。
このやり方の検証
USPTOのデータベースで検証してみます。USPTOでは
APT(Application Type)で種別を指定できます。APT=1
or APT=2 で実用特許と再発行特許を指定して検索できます。
結果は166,638件と表示されました。
PatentWebでは166,514件となっており、124件ほど少なくなっています。これは月あたり約10件、週あたり2、3件に該当します。
この違いの原因の調査・・・2001年の先頭から順に調べたところ、1月9日発行の部分にある
6,172,075 の取り扱いの違いによることが分かりました。
下記二つは、上がPatentWeb、下がUSPTOです。
PatentWebでは番号が飛んでおりますが、下のUSPTOでは欠番としながらも件数を数えています。
つまり、USPTOは存在しない番号を数えているので実際よりも多くなっており、正しい件数とはいえません。PatentWebの方が正しい件数といえます。
以上のように、PatentWebは調査法が若干めんどうですがそれほどのことではなく、それに対しUSPTOの件数よりも正しいものであり、信頼性は高いといえます。