PatentWebのデータは公報記載のとおりであり、出願人名も
間違っている場合はそのままになっていますので、注意が
必要なことがあります。HechstとIBMの事例で確かめてみ
ました。
対象;USP登録公報、2001-2004.2.3の発行
ケース1
医薬品メーカのヘキストを検索してみました。
Hoechst 144件
子会社とか研究所のような名称がたくさんあります。
同社名の綴りは少々ややこしいので Hoeschst
で検索してみると
下記の2件が見つかりました。
2件目の特許は、最初の検索からするとHoechstが正しいのでは
ないかとおもわれます。ところが、よく見るとリストの権利者名
はHOECHSTと書かれています。これが、Hoeschstで検索できてい
ます。
この全文を表示させてみると以下のようにHoeschstとなっています。
イメージ形式で表示してみると確かにHoeschstとなっています。
出願人が間違ったのか、USTPOで間違ったのか分かりませんが、
どうも間違いのように思えます。
HoechstとHoeschstとand検索をしてみました。そうすると、
この特許はどちらでも検索できることが分かります。
ということは、綴りのおかしなものはMicro Patent社で(少なく
とも一部は)訂正しているように思えます。
なお、Hechst や Hoecst などは上記期間ではありませんでした。
ケース2
IBMがどのようになっているか調べてみました。
語幹部分は目立ちやすいのであまり間違わないようなのに対し、
business とか machines など語尾が間違いがありそうに思えるので
前方一致を変えて検索してみました。
(1)international business machines
10577件
(2)international business machine*
10582
(3)international busines* machine* 10586
(4)international busine* machine*
10587
(5)internationa* busine* machine*
10587 増加無し
(6)international busine* machin* 10588
(1)に対して(4)は10件増えています。つまり、(1)では
10件もれています。
not検索で確認してみると確かに10件漏れていることが
分かります。
この10件をリストアップしてみると下記のように様々の
綴り間違いが分かります。
(6)で追加された一件はどのようなものか見てみました。
machin es と、離れています。イメージ形式を見てみるとやはり
離れています。
なかなか完璧な件数を出すのは難しいことが分かりました。
ところが,さらに下記のように各ワードの中間までの一致で検索
してみましたら,さらに6件ほど分かりました。
(7)inter* busi* mac* 10594件
6 not 7 ・・・6件
この6件は以下の通りです。
最後の一件は International のiが抜けています。
このイメージ資料を見てみると下記のようにやはり抜けています。
IBMを漏れ少なく検索したいときは、(7)のような
下記検索式が最良といえます。
inter* busi* mac*
ただし、語幹をあまり短くすると場合によっては、似ているが
別のワードを検索することもありえるので注意が必要です。