USP電子包袋の入手 H15.10.17

 PatentWebでUSPの包袋(ファイルラッパー)が入手できますが、最近はインターネット経由でPDFデータで入手することが安定して利用可能になっています。
 この電子的な入手では、費用は紙とほとんど変らず、また入手までの日数も少し短かく、さらに、紙と違って手軽な取り扱いや保存ができるので、だんだんと利用も増えてきているそうです。
 また日本人スタッフがいますので、応対には不自由しません。

利用するには番号指定の方法が多いでしょうが、検索結果から発注することも可能です。

番号指定の方法・・・PatentWebにOrder/Downloadで接続します。

 
番号入力画面で番号を入力して、[File History]をクリックします。


確認画面が出ます。
[Printed File History]つまり紙の利用がデフォルトになっています。
紙で購入するときはこのままですが、PDFファイルなど電子的な入手を希望するときはこの[▼]をクリックしてプルダウンメニューを表示させます。

 ※また、上記のように氏名や会社名などが表示されていますので見てください。
  紙の場合には特に重要です。
  電子的な入手の場合にはあまり重要ではありませんが、費用請求はこの所に行なわれます。

プルダウンメニューから、PDF Image formatというのを選択します。


選択し終わったところです。


スクロールして下を見ると、Emailアドレスが表示されています。電子的な入手ではこれが重要です。
ダウンロードが可能になると、このアドレスに連絡が来ます。
また、Sipping Typeがデフォルトでは[Overnight AM]となっています。これは紙処理のときの事項です。


電子的入手の場合には、ここのプルダウンメニューで[Eectronic Download]を選択します。



下は、選択完了したところです。
ここでDocket of Reference Numberに自社の発注番号を入力します。必須ではありません。
Special Instructio(80・・・)には、特別の条件など書けますが、普通は使う必要はありません。
その下に、チェックボックスが三つ並んでいますが、これは審査引例データの取り寄せ内容を指定します。
・Include US Referenceは、引例がUSPの場合、それも入れて欲しい場合にチェックします。ただし、料金が高いので、ペイ次数が多い場合は大変な費用がかかります。ユーザやまたは、窓口にて別途手配した方が安上がりのことが多いようです。
・Include Foreign Patent Referenceは、USP以外の特許は含めて欲しい場合チェックします。これも、EPやWO、また日本の特許のことが多いので、別途手配した方が安上がりのことが多いようです。
・Include "OTER PUBLICATION ・・・"は、引例として特許以外の一般文献があればそれは付けて欲しいというものです。デフォルトではこれだけがチェックされています。一般文献は入手しにくいのでこの際発注しておいた方がよさそうです。ただし、ときどき数頁にわたる文献リストが引例として書かれていることもありますので、コストが気になる場合は、別途フロント頁を見て確認するのが良いと思われます。

最後の File History Requested: のチェックもデフォルトでは付いています。
もし、包袋は既に入手済みで引用文献などだけ発注するときはこのチェックを外します。
最後に[CONTINUE ORDER]をクリックします。

各印画面が表示されます。[SUBMIT ORDER]をクリックすると発注/受付完了になります。


受付完了すると下記のような案内が表示されます。
 click hereをクリックすると作業の進行状況を見られます。

(受付の確認内容・・・省略)

案内の下半分には、発注のレファレンス番号が大きく表示されています。
また、どれくらい日数がかかるか書いてあります。
手持ちのファイルがあると直ちに発送する、
それ以外の(4712622以降の)ものは48時間以内に発送する、
ただし、ファイルがなくなっているものはUSPTOで30日かけて正式な
調査をする。30%が見つかっているなどと書いてあります。

    受注後の進行状況の表示画面
    

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受け付けたという旨の確認メールが、通常は翌日届きます。

Web画面で発注すると、本当に処理されているのか心配になります。
しかし、この確認メールがあるので遠く離れた日本からも安心できます。
なお、土日や祝祭日は休みです。
数日たっても確認メールが届かないときとか、納品が7日を過ぎたような場合には、確認や催促のメールを送った方がいいでしょう。
送り先;大泉充正氏 moizumi@micropat.com

日本語で発注の日付と特許番号を書いて、確認のメールを送れます。
内容は下記のような普通の文で良いと思われます。
例;受付確認のメールが来ていませんがどうなっていますか?
  納品が遅れていますがどうなっていますか?

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下記は、納品メールです。
 下記のようなメールで、PDFなどの電子データを保存しているURLの連絡が来ます。
普通は4〜7日くらいで入手できます。また、電子保存データが既にあるときは翌日入手も期待できるそうです。また、審査官が持っているので見られないとか、まれに行方不明で入手できないということもあります。しかしその場合は、紙で発注しても同じ事です。

----------------------------------------------------------- Company Name:  ABC Kabushiki
Order Number:  800345
Docket Number:  none
File History:  5432343

Dear Sir/Madam,

Your Electronic File History order has been completed and is ready for
downloading.  The link (Internet URL) listed below will direct you to a
downloading web page where your file can be retrieved.  This link will
will remain valid for the next 5 business days.

http://206.29.200.154/FA800345.html

If you have questions or need additional assistance, please contact our
offices at 800-445-9760 or +1-703-916-1500.  Ask for Support for
Electronic File Histories.

Thank you
Faxpat/Optipat Staff

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上記の送り状の最後に「Faxpat/Optipat Staff」と書かれています。これは、サービス名と考えればよさそうです。実は以前、FaxpatやOptipatという包袋などの仕事をしていた会社をMicro Patent社が吸収したために、その名称を残しているようです。

メールのURLをマウスの右でクリックし、PDFファイルをパソコンに保存します。
PDFファイルは下記のように特許番号をファイル名称としています。サイズは普通、数MB〜大きい場合は数十MB程度です。

内容を見るときはこのファイルをダブルクリックします。また、CD−Rに保存して別の場所に持参するようなことが最近のパソコンでは簡単にできます。

 

ファイルを開くと左側に「しおり」を表示させ、見たいしおりをクリックすると右側にその内容が大きく表示されます。


 このような電子媒体の包袋には書き込むことができません。確かにその点は若干不便かもしれませんが、書き込みたい部分はごく一部であることが多いのですから、その部分を紙に印刷したら良いと思われます。電子媒体の良いところと、紙の良いところを利用しあうのが上手な利用法と思われます。

 また、意見を書き込んだり、さらに検討結果の資料をこのPDFファイルに付け加えて取り扱うこともできます。そのためには、まず資料をPDF化する必要があるので、Acrobat Writerのソフトを購入する必要があります。パソコンに詳しい人に相談してください。意外に簡単です。

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検索途中での包袋の発注も簡単です。
番号リストの画面で、必要な特許にチュックをつけて[Order/Download]をクリックするだけです。これで番号指定の発注画面に飛びます。後は、上記の説明と同じです。



 また、明細書の表示画面にも[Order This Patent]がありますので、これをクリックして上記同様に番号指定の発注画面に飛ぶことができます。