PatentWebではＵＳＰ（米国特許）の特許第一号から全文検索や明細書を入手できます。しかしそのような特許が日常の仕事で必要になることはないでしょう。では、Micro Patent社はなぜ、このような無意味と思えることを実施したのでしょうか？
正確なところは会って聞くまでわかりませんが、たぶん最大の目標は、他のデータベースとの違いを強調するような宣伝効果をねらっているものと思われます。完璧なＵＳＰのデータベースとしてのＰＲ効果を狙ったのでしょう。
もう一つ理由があるかもしれません。それは、自国が世界の科学技術の発展に貢献した足跡を、簡単に見られることです。これにより科学技術の歴史の研究者は、容易にその全貌を正確に把握することができます。これは、アメリカ人に自信を与え、アメリカという国に尊厳と愛着といだかせる役割を果たすと思われます。そして、そのような手段を提供した会社として、長期的に大きな利益をえるものと推測されます。たぶん、これはMicro Patent社の所期の目的ではなかったでしょうが、このような働きも考えられるすばらしいデータベースです。
（これも広く考えればＰＲになるといえますが。）
蓄積媒体であるハードディスクは大容量のものが安くてに入りますから、大きな問題ではないでしょうが、イメージ入力し、全文明細書のテキスト化のためにＯＣＲ処理をした労力と予算の配分に敬意を表したいと思います。
ところで実際にその第一号を入手してみました。PatSearch Fulltextの検索画面で以下のようにPatent No.の欄に「us1」と入力します。「US1」でも同じです。
通常の検索回答と同じように、まず番号リストが表示されます。［US0000001］のボタンをクリックすれば明細書のテキスト文が入手できます。
下記はそのテキスト文章です。明細書の本文はＯＣＲ入力ですから少々の間違いはあるようです。
明細書をイメージ形式で入手するには □をチェックし、左上の［Order/Download］をクリックします。
そうすると PatentWeb Document Delivery の画面が開き、指定したＵＳ１の番号が入力されていますので、［Patent Copies］をクリックします。
いくつかのステップの後に、下記のようなＵＳＰ第一号のイメージデータが入手できます。
