INPADOCとECLAコードの検索 H14.10.24
60数カ国といくつかの機関をカバーしているINPADOCの書誌・抄録ファイルを検索できるようになりました。国によって、書誌だけの場合と抄録までの場合があり、また、審査経過を含むリーガルステータスも同様です。
今後いろいろ変るようですので、現時点の状況を整理してみました。
利用するには、まずパスワード入力画面で「Inpadoc」を選択します。
すぐに、Inpadocサーチ画面が出ます。「Title
or Abstract」では、タイトルまたはアブストラクトを対象に、キーワードの検索式を入力します。その下の「Choose
a field」のボックスが3つありますので、ここで出願人(Applicant)などを指定します。ボックス間はand条件になります。検索式の準備ができれば「Search」ボタンをクリックします。
回答件数と番号・題名一覧が表示されます。
「Inpadoc Hitlist Contents: 35 records」などが回答件数です。下の番号・題名リストはファミリー特許はまとめられています。下記の例では、カナダ(CA)、米国(US)、欧州(EP)の3件は同じファミリーであることを表しています。
特許番号ボタンをクリックするとその特許の内容が表示されます。上記1.の3件目の[EP9642A1]をクリックした場合が、下記です。書誌事項の他に、図面や法的状況(Leagal
Status)が表示されているのが分かります。CAS番号も書かれており、化学関係特許では役に立ちます。
上記の番号リストでは、一つのファミリーの中の特許番号はソートされていません。そこで[Choose
an action]のプルダウンメニューを開いて、発行日順(Sort
Issue/Publication Date ・・・)や、出願人順(Sort
Authority・・・)に並べ替えができます。
下記は発行日順にソートしたものです。EP9642が1980年4月16日に最初に公開されたので先頭に来ています。
「Individual Patent」を選択していると、クリックした特許番号の内容だけが上記のように表示されます。これに対して「Complete
family」を選択して特許番号をクリックすると、その特許のファミリー特許がすべて表示されます。
下記はその先頭部分ですが、オーストリー特許の公開(AU4996079A1)と公告(AU531816B2)表示されています。スクロールすることで、下にある各国の公報番号を見ることができます。
「Display leagal status・・・」のチェックをはずすと、法的状況を除いて、手短にファミリー特許番号のリストを入手できます。
入力エラーの例 ・・・出願人の指定で FIRESTONE TIRE &
RUBBER と入力するとエラーになります。
下記はエラーメッセージです。出願人にアンパーサンドマーク"&"は仕えません。FIRESTONE
TIREのように含めなくても良いならば利用しないで済みますが、どうしても&を含めた文を指定したいときは&をスペースとして記入します。
ECLA(EP特許分類)による検索
IPCをさらに詳細にしたようなEPOで利用しているEuropian
Classification(ECLA)で検索ができます。
回答には、EPだけでなく世界各国の特許番号が見られます。これはEPOにて世界中の特許にECLAを付与しているからです。
回答の特許番号リストの番号をクリックすると下記のように抄録などが表示されます。ECLA(Europian
Classification)も表示されています。
番号指定の利用 ・・・番号指定で利用することもできます。
番号リストが表示されたら、書誌データの表示のために番号をクリックします。
下記はデフォルトの「Individual patent」のままで表示したものです。
下記のように「Complete family」にすると、全部のファミリーが見られます。
JP56022439B4が出ていることが分かります。これは上のA2の公開番号の公告公報です。