米国ビジネスモデル特許の検索  H12.5.25

 日本でもビジネスモデル特許が騒がれていますが、それ以上に米国では大変です。
数からいうと、ものすごい数のビジネスモデル特許が出ているかと思えば、ライフサイエンスほどの集中豪雨的な出願ではありません。また、ビジネスモデル特許の定義が一定しておらず、件数がはっきりしていません。

 ですが、まあ、妥当なところとして、米国特許分類705のうち、半分から4割くらいが、いわゆるビジネスモデル特許のようです。1999年は、705類の件数が930件(約80件/月)でしたから、およそ400件くらいのビジネスモデル特許が出ていると思えばいいようです。もちろん、ここに分類されないものも幾らかあるようです。

 この705は下記のように財務、ビジネス実務、経営、コスト/価格決定のデータ処理に関する特許という定義ですので、ビジネスモデル特許としては、やや広すぎます。
 DATA PROCESSING: FINANCIAL, BUSINESS PRACTICE, MANAGEMENT, OR COST/PRICE DETERMINATION
つまり、従来からある財務・経理に関するソフトウエアなどが全部入るようです。

 さて、特許調査ですが、USPTOでは無料で検索できます。しかし、検索結果を見る時、1件ごとにクリックして明細書を呼出す必要があります。明細書(図面なし)を出してくれるのはありがたいのですが、1ヶ月分80件にしろ、順次見ていくのは時間がかかります。やってられません。
何とか、抄録と代表図面を、80件まとめて印刷できないものでしょうか。

 MicroPatent社のPatentWebではそれができます。
PatentWebでは、1ヶ月分のビジネスモデル特許約80件の抄録と代表図面を一括出力してプリント可能です。500件まで一括して処理できます。
ですから、数ヶ月分まとめて400件あまりを一括してプリントできます。これを5回繰り返せば、2,000件くらいでもすぐに終わりです。

 数回のクリックで表示させ、さらに数回の指示でプリント手配します。あとは、コーヒー飲んで帰ってくれば、みごとに2,000件のプリント完了です。最近のプリンタは性能がいいので、連続プリントも気になりません。LASER Shot910とか、950などは、1頁2、3秒でプリントできます。

 この機能は、BASIC契約の方も90$払うと一日限りのPRO契約と同じく、何件でも一括出力ができます。もちろん、明細書もページ数や件数に関係なく一度でいくらでも入手できます。PRO契約とかTOPS契約の方は、抄録や代表図面をいくらでも一括出力できます。

実例 ビジネスモデル関連の調査で1万件もの抄録と代表図面をプリントしました。さすがに少々時間がかかりましたが。それにしても、(固定契約ですので)無料でやれました!!
 1件300円の別のシステムでやっておれば350万円くらいかかったことになります。