USPが1836年から検索可能に H13.6.28
MicroPatent社では、H13年5月頃から、USPについては1836年の特許第1号からから明細書全文のキーワード検索を可能にしました。これは、OCRによる入力であると説明されていますが、実際に使ってみるとそれほど読み取りミスはありません。もし、ある所でミスがあっても他のところでチャント読み取っていれば検索にはほとんどの場合支障はないわけで、十分使えると思われます。
何といっても、他のデータベースにない時代のものが全文検索できるということが素晴らしいところです。
下記は収録件数です。(特許だけでなく、デザイン特許も含んでいます。)
1940 42,237件
41 41,109
42 38,449
43 31,053
44 28,051
45 25,696・・・第二次世界大戦終結
46 21,804
47 20,138・・・最低件数、1945年出願がこの頃に登録になったか
48 23,963
49 35,131
50 43,038・・・6月に朝鮮戦争勃発
51 44,333
52 43,608
53 40,467・・・7月、朝鮮戦争の休止協定
54 33,809
55 30,433・・・件数減は、朝鮮戦争による影響かもしれない
56 46,815
57 42,744
58 48,327
59 52,405
60 47,172
61 48,368
62 55,686
63 45,672
64 47,367
65 62,872・・・ベトナム戦争拡大
66 68,390
67 65,872
68 59,132
69 66,498
70 49,413・・・ベトナム戦争の影響か;前後の年が多く
71 77,797 別の要因かもしれない。
72 74,761
73 73,564・・・ベトナム戦争終結
74 76,177
75 72,215
76 70,950
77 69,842
78 70,587
79 52,496・・・アメリカは不景気だった
80 66,215
ちなみに、1836年の特許第1号は,下記のとおりです。
発明者 JOHN RUGGLES, OF THOMASTION, MAINE.
題名 LOCOMOTIVE STRAX-ENGINE FOR RAIL AND
OTHER ROADS.
Spedfication of Letters Patent No. 1, dated
July 13, 1830.
上記に於いて、Spedficationは、Specificationが正しいと思われます。
OCR入力のため、ciをdと読み間違ったものと思われます。
1836年は、105件出ています。最初の年にこのように出されているとは驚きです。日本では明治になる32年前ですが、そのころ既にアメリカでは、発明や特許出願しようと意気込みが高かったことがうかがえます。