PatentWebのワークシート機能を使って取り込んだデータを対象に、
Excelの統計処理を使って代理人(特許事務所)を分析します。
対象;米国登録特許
■日立製作所の例を分析します。
まず下記のように、2008年以降の発行日で、出願人が日立製作所を検索します。
1415件ありました。
「Check All」で全件を選択し、「WorkSheet」をクリックします。
「Select all」で全件を選択し、「Export selected」をクリックします。
FormatでCSVを選択し、全項目が表示された左から、処理の対象として
取り出す(Export)する項目から選択して右に移します。下記は、特許番
号を移して次にAgent(代理人、特許事務所)を右に移そうとしています。
特許番号とAgentを右に移し終えてSubmit(実行)ボタンをクリックします。
サーバでの出力準備が済んでダウンロードが可能になると下記の
ように
Downloadとなります。(料金は利用契約により異なります。)
Download を右クリックし、下記のように名前を指定してパソコンに保存します。
保存されたファイルをダブルクリックして開きます。
CSVファイルを開くとExcelが立ち上がりますが、最初にExcelファ
イルとして保存しなおします。
次に、C列の1行目の見出しを「件」とし、2行目以下の全行に
「1」を入れます。そのやり方は、C2セルに「1」を入力し、その
右下にマウスを合わせると「+」が表示されるのでそこでダブルク
リックします。そうすると、全行に「1」が入ります。
そこでBC列を選択し、「データ(D)」−「ピボットテーブルと・・・」を選択します。
ピボットテーブルのウィザードが表示されたら[完了(F)]をクリックします。
ピボットテーブルのフィールドを指定します。
例えば、「Agent」をマウス左でドラッグ(押下)してA4セル以下で放します。
「件」はB4セル以下の場所にドラッグします。
下記のような集計表が出来上がります。見出しが複数できている
ものがあります。
例えば、Antonelli・・・は6,7,8行にわたっています。しかし、
7行目が圧倒的に多いので他が漏れても、傾向をみるだけならばあ
まり影響ないので、ここではこのまま使います。
件数の多い順に並べると下記のようになります。
Antonelli・・・が一番多いように見えますが、6行目と10行目
は同じ事務所と思われるのでこれを合わせるとMattingly・・・が
一番多くなります。
つまり、Mattingly・・・が最も多く、次いでほぼ同じくらいの
Antonelli・・・があり、その他Reed Smith・・・やTownsent・・・、
Crowell・・・が続いています。
なお、大→小の順に並べるには、B5セルを選択して並べ替
えのアイコンをクリックします。
■同様に日立製作所の2000年登録について調べてみると以下のよう
になります。これを見ると、Antonelli・・・が圧倒的に多いことが
分かります。
最近の10年でAntonelli・・・が半分に減少し、Mattingly・・・
が多くなったということが分かります。
■東芝について見てみます。
2008年以降は1787件あり、その上位は以下のようになります。
Oblon・・・に集中していることが分かります。
東芝の2000年登録の状況は以下のとおりです。これを見ると
2位のFinnegan・・・はほとんど変わらず、Oblonは半分しか
ありませんでした。
つまり、東芝はこの10年の間にOblon・・・に集中していっ
たといえます。
■■まとめ
※件数は概数です。漏れをカバーするため上図の値の1の位を切り上げています。
日立製作所、東芝の米国特許の主な代理人を見ると下記のとおりです。
日立製作所 |
2000年 |
2008年 |
|
Antonelli |
620 |
330 |
半減 |
Mattingly |
70 |
370 |
急増 |
Read |
0 |
170 |
新顔 |
Twonsent |
0 |
170 |
新顔 |
Crowell |
0 |
130 |
新顔 |
Beal |
140 |
0 |
停止 |
|
|
東芝 |
2000年 |
2008年 |
|
Oblon |
410 |
860 |
倍増 |
Finnegan |
270 |
290 |
|
Foley |
160 |
190 |
|
Pillsbury |
140 |
110 |
|
Banner |
160 |
70 |
半減 |
Amin |
0 |
40 |
新顔 |
|