■■■■■メールマガジン;六車技術士事務所■■■■■ 2014.2.4 ■パトリスがサービス終了 昨日、パトリスが1月末をもってサービスを停止したという驚 きのニュースを聞きました。 昭和53年(1978)頃から長い間、パトリスといえば日本特許検 索システムの代名詞のようなものでした。日本特許情報センター ・JAPATIC(ジャパテック)はその運営母体として特許情報業界に 君臨していました。私達ユーザはJAPATICやパトリスの一挙手一投 足を学んでいたものでした。 パトリスは利用者の意見を良く聞いてシステム開発に反映して いただきました。サービス終了とのニュースを聞き、最大の感謝 の念をもってお見送りしたいと思います。 個人的なことになりますが私は、それまでの単機能端末の代わ りに世に出たばかりのパソコンをインテリジェント端末として利 用することで、インターネットの無かった時代時に、パトリスな どの検索業務を簡単で安価に利用できるシステムを開発(1983年) しました。その結果を論文に書いたり技術士の資格取得に利用し たものでした。 若い人は信じられないでしょうが、その当時は漢字の利用でき るデータは限られており、ほとんどはカタカナを使っていました。 また技術内容の説明文章は数行程度のものでした。 パトリスのサービス停止は利用者が減ったためでしょうから停 止になっても困る人は少ないのでしょうが、もし代わりのシステ ムを検討中であれば、日立製作所のShareresearchやその2次サ ービスであるSRPARTNERの利用をお勧めいたします。 このシステムは、機能、性能、コストパフォーマンスの観点か ら現在においては最も利用価値の高いものと思われます。 特長としては、合理的な操作性、迅速な検索速度、近傍検索、概 念検索、検索結果の長期保存、抄録や明細書の見易い豊富なフォ ーマットなどがあげられます。 もちろん、そのほかにもPatentSQUARE/パナソニックやStarPAT/ SCKS社を初めとした多くのシステムも便利なようです。 ■昔々、その5・・・ 前← ⇒次 その1 30歳台の方なら生まれる前の昔々、1978年1月末から3月初めにかけて、南欧、アフリカ諸国への出張の思い出ばなしの続きです。 パリのJALホテルでは2階あたりまで降りてレストランで朝食をしました。恥ずかしながら、それまで私はフランスパンを食べたことが(ほとんど)無かったようです。皮の固いパンが出てきて驚いたり、「これが話に聞いたあの仏蘭西パンか」と思ったような気がします。 「こんな古い固いパンを出すのは失礼な!!」と怒ったら傑作でしたが、そんな余裕はありませんでした。 ※腹ごなしに散歩。寒いので誰も散歩していません。コートなしで寒そう。 朝食を済ませて部屋に帰ると、しばらくしてコツコツとドアがノック。出てみると、ボーイさんが何か部屋の中に持ち込んできます。旨そうな食べ物を持って来ています。何だこれは? そういえば昨夜、部屋の中に置いてあった紙に食事の時刻を書いてドアにぶら下げておけと書いてあったので、午前7時と書いてドアの外にぶら下げておいたのを思いだしました。 レストランが混まぬように事前に調査でもしているのかと思っていたのですが、どううやら私は朝食を部屋に持ってきてもらうルームサービスをしてしまったようです。 大した運動もしておらず、おまけに今たっぷり食べてきたので、2食はとても食べられません。それにもうすぐ私は出発します。うまそうな朝食でしたが、もったいないことにほとんど手を付けられませんでした。少しは食べたかな、(~_~; 朝は出発する9時ころも薄暗かったような印象でした。空は雲が厚くかかっていました。パリは、暗くなってから着き、朝はぶ厚い曇で薄暗いうちに出てきてしまった感じでした。 シャルル・ドゴール空港から、今日またスペインを目指します。最初の訪問先はマドリードの特許事務所です。空港の待合所では日本人どころか東アジア人と思える人は誰もいません。昨日まではJALだったし、日本人がたくさんいました。ところがこの季節ですから、マドリードまで行く人はいなかったのでしょう。 一段と心細くなってきました。機中で隣のスペイン人らしいおばさんが話しかけてきました。「何の仕事?」と聞いてきます。パテントだと答えましたら、どんな種類のパテントかと聞いてきました。 ・・・どんな種類と言ったって、困ったな・・・「技術内容を聞いているのか?」こんがらがってしまいました。困ったな、何と言えば良いのだろうか?・・・ 「技術発明の特許だ」とでも言えば良かったのかな・・・ ⇒次 ---------------------------------------------- ◆今回の記事は面白かった!と思った方はワンクリックしてください。 (クリックしても何も義務はないし、誰なのか分かりません) http://clap.mag2.com/kaethihaet?140204 ◆過去のメルマガ一覧 http://www.patentcity.jp/merumaga/index.htm 発行元 六車技術士事務所/六車正道 http://www.patentcity.jp/muguruma/index.htm メール http://www.patentcity.jp/mailtomug.htm ---------------------------------------------- |