人間ドックを止める

2016.8/29(月)、雨 伊豆沖で発生した台風10号は沖縄近くまで行って大型化して再びやってきました。明日午前中にかけて太平洋を北上し日立市付近にも近づくようです。

 ところで、毎年1月にやっていた人間ドックを今年を最後に止めることにしました。年1万円くらい惜しくないと思ってやっていました。
 しかし、私の悪性リンパ腫は発見できなかったし、胃のX線撮影は危険でさえあるらしいのです。

>検査している間、ずっと放射線を浴びているため、被爆量が極めて多い。具体的な数値としては、15~20mSv(ミリシーベルト)で、胸部X線写真を撮影する際の150~300倍の被曝量だ。当然、発がんリスクがある。
>(2016年)3月15日付読売新聞記事によると、英国オックスフォード大グループの調査で、日本人で75歳までにがんになった人のうち、放射線診断によってがんが誘発された人の割合は、3.2%に上るという。
詳細⇒ goo.gl/5XVFe6

 放射線診断でガンが「誘発」とは穏やかではありません。ドックでやっる心電図や聴覚、視力、肺活量、身長、体重などは自覚症状で十分です。また、肺X線撮影、肝臓エコー、検便などは検査しないと分からないものでしょう。もしドックやらずにガンが見つかったら・・・、とも思いますが、もういいかなりの歳ですし、かかったら寿命ということにしたいと思います。

 それに私のリンパ腫は人間ドックで見つからず、ドックやった2,3週間後に体調不良になったものでした。ドックではリンパ腫などはそもそも対象外のようです。また治療法が進んでおり(寛解を含む)治癒率は高くなってきているようです。若いときなら別でしょうが、高齢になったら痛い思いして手術などして寿命を若干延ばすのは意味ある事かどうか分かりません。

 リンパ腫で入院したとき、長い人生初めて胃カメラを呑みましたが、胃壁はきれいで、胃壁をちょっと切り取ってピロリ菌の検査もしましたが異常なしということでした。実はピロリ菌は心配していたことで安心しました。もし今後、胃もたれが続くようなことがあればそのときに胃カメラをやれば良いだけのことです。

眉毛も抜ける抗がん剤治療

2016.8/28(日) 悪性リンパ腫での抗がん剤治療では髪の毛が抜けますが、眉毛なども抜けます。これは細胞分裂を抑える注射をしてガン細胞の増殖を抑えるため、正常な細胞の分裂も抑えられるために毛根の力が弱くなり抜け落ちるのだそうです。
 私は眼鏡をかけていますので、眉毛が抜けてもあまり気になりませんが、メガネなしでは目立つでしょうね。

 最後の注射は6月28日でしたが、毛は7月31日ころが一番抜けていました。
image

 8月27日になるとかなり伸びてきました。
image

治療効果あり、検査することに

2016.7/1(金)、晴れ 数日前、リンパ腫の6回目の集注点滴をやりました。全8回の予定でしたが、前回今回とも血液検査で治療効果が上がっているようなので、この6回で治療を中断して様子をみることになりました。

まず5週間程度期間をおいて、治療効果が継続しているか診るようです。それが良ければ、PET検査になります。ペットというとかわいい感じがしますが、じつは空腹時に放射性物質をブドウ糖に混ぜて飲み込むんです。それが細胞に吸収される具合を体外から撮影するのです。(放射性物質の混じった)ブドウ糖を吸収する程度の高いのは、脳細胞と細胞分裂の激しい部分なので、撮影すると頭と(細胞分裂の激しい)がん細胞が真っ黒に映ります。しかもその撮影は体の周りから何度もおこない、そのデータを数学的処理を行って表示させます。透けた体が3次元の立体表示になり、くるくる回したりして、見たい角度から見えるのです。だから素人でもどの場所にガンがあるのかすぐにわかります。すごいものです。

放射線を意味もなく怖がる人がいますが、ちゃんと管理され、一定の範囲内であれば問題ないのです。放射線は宇宙からも地面からも常時照射されていますし、日本は石灰岩が多いので、地面からの放射が少ない地域なのです。世界の多い地域の10分の1以下です。
もちろん、PETもX線撮影もあまり何度もやると体に良くないということはあるでしょう。紫外線だって一定は必要だし多すぎると害が目立ちます。勉強をし過ぎるとバカになるという人もいます。何事も程度が大切です。言葉だけでむやみに怖がらないことです。

この検査の結果をみて、8月末頃になるのでしょうが、今後の対策を考えることになりました。3月初めに見た真っ黒けのPET画像を思うと奇跡のようだと知人が言っていましたが、確かにそう思えます。
何が悪かったのか、何が良かったのか・・・、なぜ発症したのかときどき考えます。ささいなことの集積の結果なのでしょう。幸いなことに、時間がなくて治療法の選択とかあれこれ調べたり考えたりできませんでした。これを良かったことと考えることにしました。

 3月初めはドーンと突き落とされ、直後に急に回復に向かい、今後どうなるかわかりません。素晴らしい医療体制とそれを支える人々を知り、人生を少しまじめに考えるようになったことに感謝しつつ、偶然の神妙さをうまく生かして、残された時間に何ができるか、もう少しで元気で生き延びてみたいものです。

Youtube+高音質スピーカーで聞く綾小路きみまろが、大声で言っていました。
「人間の死亡率は100%。何にも心配いらない。
ここまで頑張って生きてきたんだもの。あともう少し。
急いでも急がなくても大して違わない。」、聴衆がどっと笑う。

リンパ腫治療は中間点

2016.6/1(水)、晴 3月から開始した化学抗がん剤治療は8月末まで継続中ですが、ちょうど中間点になりました。これまで4回の集中点滴をおこない、今後は来週の5回目の集中点滴を含めて4回おこないます。

 集中点滴は3週間に1日行うだけです。これでがん細胞を攻撃し、死滅させます。ところが、正常な細胞もダメージを受けますので、副作用があります。しかし私の副作用は大変軽くて助かっています。

 集中点滴自体は5時間程度かかりますが、寝ているだけで楽です。ところが、帰宅後はぐったりして夕食は時間かけて何とか食べますが、風呂など入る元気のないことが多いです。

 集中点滴をした後は、死滅した細胞の残滓を洗い流すために水を多めに飲みます。当日は利尿剤を点滴で入れてありますので、夜中に数回もトイレに行きます。

 翌日からは、薬をたくさん呑みます。最大14種類の薬を、朝昼晩で違いますし、食事の前に呑むものもあります。細かく数えると呑むタイミングは1日に8~9回もあります。2週間程度かけて種類が変わり、量が減っていくのものもあります。3週間分をまとめてもらいますので、薬の管理はなかなか難しいだろうと思います。高齢になると管理しきれないでしょう。その場合は、別料金になりますが、薬剤師に頼んでまとめてもらえるそうです。

 わたしは、これまで間違ったことは1度もなく、呑む時間の少し遅れたことが1回あるだけです。私は、飲み忘れがないように、呑んだ薬のいれものを小さな入れ物に入れて保存しておきます。こうしないと、呑んだことを忘れて心配することを防ぐためです。
2016-05-05 09.11.36

 下の写真は標準的な日の朝食後の薬です。多い日はこれに苦い12個のプレドニンという薬が加わります。
20160412(14)

 退院時点でかなり効果の出ていたことが分かっていましたが、その後もたぶん、効果が上がっているようです。昼間ものすごく眠くなることがありますが、これは不要になった痛み止めの副作用らしいです。そのため、痛み止めはだんだん減らしていきます。痛くなくなっているということは神経を圧迫するガンがなくなっている、と理解しているのですが・・・。

 医者からは、食事制限なし、歩いて筋肉を付けることを薦められています。歩数計を買って、歩く歩数をだんだん増やしています。最近は5,000~6,000歩程度です。歩くと筋肉痛になるので急には増やせません。食事制限なしと言っても、食中毒の恐れのあるものは避けるので、生野菜とか古い刺身は避けています。

 なお、外出時はマスクをかけ、帰宅後はうがいをして、土いじりはダメなど制限は少しあります。土の中にはいろんなバクテリアがいるので気を付けるらしいです。犬などのペットとの接触も少な目にしています。

 昨日は、ひたちなか市にある埴輪制作跡公園(?)に、初めて遠出をして行って菖蒲を見てきました。写真の向かって右手に外したマスクを持っています。なお、私は薬の副作用で常にボーっとしていますので、車の運転はできません。
1464675869579

 ラジオ体操をすると体がふらふらします。まだ筋肉やバランス感覚が戻っていないようです。

 下のグラフで青緑の線は5月の私の体重変化です。60Kg前後ですが、5/17(火)の集中点滴日の数日後から3キロも急減しているのが分かります。これは腹がシクシク痛くて食欲がなかった時です。
 また、赤の棒グラフは歩数です。右端は5月31日ですが、6,000歩くらい歩いています。
20160601(5)

 私は、測定できるものは測定するのが趣味なのです。詳細は下記URL。
http://www.patentcity.jp/graphdiet/201605.htm

帰ってきた!!

2016.4/9(土)、晴れ 暖かくなったので、1月末以来、久しぶりに畑を見てきました。雑草取りや支柱立てなど女房と知人の方々にお世話になりました。おかげさまでソラマメなど何とか生き延びています。
2016-04-09 13.23.33

さっそく私も始めたいところですが、土いじりはドクターストップです。悪性リンパ腫の抗がん剤治療のため、白血球が極端に下がる時期があります。そのため、ホコリなどから雑菌を取り込んで肺の病気になりやすくなるので、禁止されています。

外出時はマスク着用。ですが、今日は風もほとんどないし、撮影の一瞬だけマスクを外しました。
2016-04-09 13.23.43

白菜の新芽は旨いのですがもったいない。といっても私は取らないことにしました。もしも感染症を発症するとアウトです。後悔はしたくないので見るだけです。たぶん、過剰反応だと思いますが、やれることはやっておきたいと思います。
2016-04-09 13.22.54

全景は、高いものがありませんので、寒々と見えますが、この日は暖かくていい気持でした。
2016-04-09 13.22.21

畑からの帰りに家の前の第2公園に寄りました。桜の桜が歓迎してくれました。
2016-04-09-13.36.37_thumb1

私が閉門蟄居(?)している家の2階から見た公園です。天気のよい土曜日の午後2時過ぎでも誰もいません。もったいないですね。
2016-04-09-14.12.15_thumb

公園はもっと利用されるべきです。もちろん、利用したくない人に無理に利用せよというのではありません。