2020.2/26(水)、曇り時々小雨 新型肺炎のコロナウイルスが流行しつつあり、不要不急の外出や会合は控えるのが良さそうな世の動きです。
暇をもてあまし、鏡に映る時計の文字盤がなぜ逆に見えるのか、実験しながら考えてみました。
下の写真は普通に壁にかかった時計です。
下の写真は、これを鏡に映したものですが左右逆に見えます。上下はそのままで、左右だけ逆に見えます。
これと似ているものとしては、紙の(左右回転によりその)文字が左右逆転して見えることを先に説明しました。
ところがこの時計では、時計を左右に回転していないのになぜか左右逆に見えます。不思議です。
なぜ時計を鏡に映すと左右が逆に見えるのか?
その説明として、鏡には正しい時計のまま映っているが、自分(見る人)が左右に反転しているから左右逆向きに見える、ではどうでしょうか。
もう少し詳しく説明します。
下の写真は壁の時計と、その上に手鏡に映った時計を撮影したものです。これを見ると鏡に映った時計は左右はそのままですが、上下が逆に見えませんか?
これは鏡を上下に(150度くらい)回転させているので上下が逆に見えるわけです。
だから下の写真のように、鏡を離すことで上下の回転が少なくなり左右の回転が加わると、上下逆に見える印象が薄れ、左右逆に見えるように変わっていきます。
鏡が水平になって、壁の時計と反対の位置にくると、自分が逆向き(つまり水平に反転している)ので時計は左右が逆に見えるわけです。
ところで、もう一つ面白いことがあります。
それは、画面の方に付いているレンズ(インカメラ)で撮影するときのことです。インカメラによる撮影は自撮りでよく使われます。
(ただし自撮りは画面と反対に付いている主カメラ(アウトカメラ)でも行えます。)
下の写真はスマホのインカメラにより、壁の時計と自分の頭が少し映っているところです。
時計をよく見ると左右が逆になっています。鏡と同じようです。
ところが、この状態でシャッターを押して撮影したのが下の写真です。不思議なことに時計は正常な向きに写っています。つまり撮影画面で見ているものと逆向きに撮影されるのです。不思議ですね。
その答えは、これはスマホの設定によるものです。スマホの自撮りでよく使うインカメラ(表示画面側のレンズ)を有効にすると「反転画像として保存」などの設定になり、このように撮影されるのです。この設定を外せば時計は左右逆向きに撮影されます。
ただし、自撮りにおいても、背面のカメラ(アウトカメラ)を使って撮影すると常に正しい向きの時計が表示されます。
また、(普通の)デジカメでレンズを自分の方に向けて撮影しても常に正しい向きの時計が撮影されます。
つまりインカメラ(画面側のレンズ)では、画面を見るときは鏡のように左右が逆のように見え、撮影すると普通のデジカメ(やアウトカメラ)のように写るわけです。