格安インクを使ってみた

2018.4/17(火)、曇  プリンタのインクの安くて良いのを探していました。○○というインクはMade in Chinaですが、単品を買ってみて比較的良いことがわかったので、今回は自分で詰めるタイプのものを買ってみました。
値段は5480円と安くはありませんが、何度も注入できるだけのインクタンクが付いているので、純正の20%くらいの値段で使えるはずです。

開けてみると、5本ずつのインクタンクと空のカートリッジが入っていました。大型の顔料インクのタンクにはBKとしか書いてないので染料の黒のBKと間違わないように、自分でPGBKと書きました。この白い字はペン型の修正インクを使いました。
染料と顔料を間違って入れると絶対にいけませんので、これはやっておいた方が良いと私は思います。
カートリッジはインクの残量表示ができるオートリセット式だと書いてあります。まだ使っていませんが、この会社の以前の対応と品質から多分間違いないでしょう。
カートリッジは透明なので良いです。キヤノンのBCI-371,370の純正インクは黒色で不透明です。中が見えないとインク量をごまかされている気分がして好きではありません。純正も昔は透明だったのにどうして不透明にしたのでしょうか?、部屋の中でしかもプリンタの中で使うのだから紫外線対策と言うこともないでしょうに、不思議なことです。

カートリッジの手前のインク注入口プラグ(栓)の小さな楕円状の耳を軽く引っ張りプラグ本体をしっかり掴み引き抜き準備します。
次に、紙を2,3枚敷いて、清掃用のちり紙を2,3枚準備し、付属の薄手のビニール手袋を両手に付けます。

以下は、不器用な人は特に慎重に作業しましょう。

インクボトルの蓋のねじを開け、頭部のアルミ箔にカッターで切り込みを入れ、ちょっと押して穴を大きくしておきます。インクは液体ですからこの程度の隙間があれば十分なはずで、アルミ箔を全部取る必要はないはずです。全部取ろうとするとインクボトルをひっくり返したりしかねず危険です。

インクボトルにボトルキャップをねじ込みます。このとき、ボトルのねじがやや成型不良気味な感じがしましたので、ねじ込み初めにちゃんとかみ合っているか確認した方が良いです。私は最初の一度だけですが、ねじがかみ合っていないのに無理して閉めそうになって、あわてて戻してやり直しました。

カートリッジの注入口からインクを入れます。案内にも書いてある通りタンク部分の8分目で止めた方がいいです。(タンク部分のインク量が見えるので良いですね)
無理してそれ以上入れようとすると穴の外にインクが泡と一緒に出てきてしまうので、やらない方がいいです。

注入が終わったら、ボトルキャップのノズル(細い先端)のインクをちり紙でふき取り、ノズルキャップをノズル分部にしっかり取り付けます。
次に、カートリッジの注入口周りにインクが出ていたらきれいにふき取り、引き抜いてあったプラグを注入口に差し込みます。差し込んだ後、逆さまにして漏れがないかどうか確認してみましたが全て大丈夫でした。

全部入れ終わりました。下の紙は全くインク汚れはありません。手袋も全く汚れていません。ちり紙は少し汚れましたが、これはボトルキャップの細い先端をふき取ったものがほとんどです。

この時点ではカートリッジ左側の白いスポンジの方にはほとんどインクは移動していませんが、これから徐々に移動するはずです。

ここまでは完璧な仕事ができたと喜んでいました。ところが・・・。

上の作業から15時間くらいたった翌朝9時半頃見てみました。あれ、インクが左のスポンジ側にあまり移っていません。プリンタは、この左のスポンジの下に空いた穴からインクを取り出すようになっているので、スポンジ側にインクが移らないとプリントできません。

Yのインクで、下側の朱色の保護キャップを外して見てみると、カートリッジ底面にある横長丸のインク出口分部のスポンジにインクが届いていません。これではプリンタは正常にインクを取り出せないでしょう。

以下は後でマズイやり方と分かりました。問い合わせたところ、同梱されていた「詰め替え方法」の記述が古いバージョンと分かりました。
危険は承知でカートリッジ上面にあるインク注入口プラグを数秒間だけ開けてみました。そうすると底面のインク出口穴からインクが滴り落ちて敷物を汚してしまいました。しかしそれでも出口全面のスポンジにインクが浸み込んでいません。

カートリッジの裏面を見ると、かなりインクが行きわたっています。ということは、底面の出口穴のスポンジの一部がインクを寄せ付けない結果になっていると思われます。理由として考えられるのは、スポンジが固く詰まり過ぎているのか、スポンジ自体が不均質なのか、油のようなものが付いているのか?、どれが原因か分かりません。

この状態で再度、上面の注入プラグを数秒間だけ開けてみました。底面の出口穴からインクが滴り落ちるのですが、やはり出口全面のスポンジにインクが染みません。

ここまではマズイやり方。

他のカートリッジはどうかと、底面の保護キャップを外してみました。
BK、M(左)は出口全体のスポンジが浸みています。しかし、PGBKとC(右)は出口穴のスポンジはほとんど浸みていません。

出口全体のスポンジが浸みていたBKカートリッジの保護キャップの内側を見ると、インクが出過ぎて他の部分に漏れています。これはいけません。プリンタにこのまま取り付けるとインク漏れが起きてプリンタを痛めてしまう恐れがあります。
カートリッジ上面の注入口栓が閉まっていることは確認していますが、再度よく押さえておきました。これで様子を見てみます。

インクが行き渡っていなかったC,PGBK,Yのカートリッジを立てて、(下側になった)出口まで十分インクが浸みるかどうかやってみることにしました。

3、4時間放置してみたら3本とも全部のインクがスポンジの方に移っていました。これで成功です。
ただし保護キャップ内側にはインクが漏れていますのでふき取りましたが、今後は漏れ出ないのかどうかちょっと心配です。

なお、2回目からはすでにインクは染み込んでいますので、カートリッジを立てる必要はないと思います。
一応これで成功して終わりですが、下記も書いておきます。

★○○社に「インクが出口まで浸み込まない」とメールで問合せしたら、同梱されていた「詰め替え方法」が古いものと分かりました。

新しい方法は、下記のようにインクを入れ終わって、注入口プラグを外している(保護キャップはしている)状態で、黄色い空気穴テープをはがして数時間置くのだそうです。こうすれば、インクはスポンジにしっかりと浸みこむことができそうです。
このときはカートリッジを立てて置くとインクが漏れすぎそうですので、普通に平らにしておくのが良いと思います。私は(すでにインクが浸みこんでしまっているので)実験できません。

少しもたもたしたことはありましたが、何とか無事準備出来ました。

 

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