治療効果あり、検査することに

2016.7/1(金)、晴れ 数日前、リンパ腫の6回目の集注点滴をやりました。全8回の予定でしたが、前回今回とも血液検査で治療効果が上がっているようなので、この6回で治療を中断して様子をみることになりました。

まず5週間程度期間をおいて、治療効果が継続しているか診るようです。それが良ければ、PET検査になります。ペットというとかわいい感じがしますが、じつは空腹時に放射性物質をブドウ糖に混ぜて飲み込むんです。それが細胞に吸収される具合を体外から撮影するのです。(放射性物質の混じった)ブドウ糖を吸収する程度の高いのは、脳細胞と細胞分裂の激しい部分なので、撮影すると頭と(細胞分裂の激しい)がん細胞が真っ黒に映ります。しかもその撮影は体の周りから何度もおこない、そのデータを数学的処理を行って表示させます。透けた体が3次元の立体表示になり、くるくる回したりして、見たい角度から見えるのです。だから素人でもどの場所にガンがあるのかすぐにわかります。すごいものです。

放射線を意味もなく怖がる人がいますが、ちゃんと管理され、一定の範囲内であれば問題ないのです。放射線は宇宙からも地面からも常時照射されていますし、日本は石灰岩が多いので、地面からの放射が少ない地域なのです。世界の多い地域の10分の1以下です。
もちろん、PETもX線撮影もあまり何度もやると体に良くないということはあるでしょう。紫外線だって一定は必要だし多すぎると害が目立ちます。勉強をし過ぎるとバカになるという人もいます。何事も程度が大切です。言葉だけでむやみに怖がらないことです。

この検査の結果をみて、8月末頃になるのでしょうが、今後の対策を考えることになりました。3月初めに見た真っ黒けのPET画像を思うと奇跡のようだと知人が言っていましたが、確かにそう思えます。
何が悪かったのか、何が良かったのか・・・、なぜ発症したのかときどき考えます。ささいなことの集積の結果なのでしょう。幸いなことに、時間がなくて治療法の選択とかあれこれ調べたり考えたりできませんでした。これを良かったことと考えることにしました。

 3月初めはドーンと突き落とされ、直後に急に回復に向かい、今後どうなるかわかりません。素晴らしい医療体制とそれを支える人々を知り、人生を少しまじめに考えるようになったことに感謝しつつ、偶然の神妙さをうまく生かして、残された時間に何ができるか、もう少しで元気で生き延びてみたいものです。

Youtube+高音質スピーカーで聞く綾小路きみまろが、大声で言っていました。
「人間の死亡率は100%。何にも心配いらない。
ここまで頑張って生きてきたんだもの。あともう少し。
急いでも急がなくても大して違わない。」、聴衆がどっと笑う。