台風の可航半径

2014.7/11(金)、曇り 今度の台風は大型の危険な台風と報道されていました。一部では確かに大変だったようですが、日立市では数日前少し雨風が強かっただけで、大したことはありませんでした。本日は、朝6時から10時の間が最も接近しているはずなのですが、風は完全に無風状態です。台風は千葉県に上陸した後、直ぐに海に出たようで日立市付近では100kmくらいの沖を北上しているようです。
霧は視界100m~200m程度しかなく大変強いですが、雨はほとんど無く急いで歩けば霧にぬれる程度。畑の作物にとっては嬉しい限りです。

風が全くないのには驚きます。これは台風の左側は風が弱い可航半径(船などが航行できる側)に居るせいなのですが、頭では分かっていても驚くばかりです。
可航半径・・・台風が時速70Km程度で進んでいる場合、秒速に換算すると進行速度は約20mになります(←70,000/3600秒≒20m)台風自体の風は左回りに秒速数十mで吹いています。もし台風自体の風が秒速20mとすると、
台風の右側は秒速40mの強い風(←台風の進行速度20m+台風自体の風20m)になります。ところが、左側では台風自体の風は北から南に吹き、進行方向は南から北ですからちょうど逆向きに吹くことになります。そのため、左側では(進行速度20m/s-台風自体の風20m/s)=0m/s、つまり秒速0mとなり、全くの無風ということになります。
(もちろん場所や風の息によって実際の風の強さは微妙に変化します。)

と、分かっていてもこの無風状態が何時間も続くのは驚きです。午前10時を過ぎましたがまだ無風です。・・・結局ずっと無風が続きました。

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